深掘り解説コラム57 / 省エネ住宅割引で火災保険料を削減! 適用条件を解説

「省エネ住宅」は、日々の光熱費を抑えるだけでなく、火災保険料の割引という大きなメリットがあることをご存知でしょうか。

近年、国は「長期優良住宅」や「ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」といった、高い省エネ性能を持つ住宅の普及を推進しています。これらの住宅は、「環境に優しく、家計にも優しい」という利点に加えて、特定の火災保険で割引が適用されることがあります。

今回は、この「省エネ住宅割引」について、その適用条件と、賢く保険料を削減するためのポイントを解説します。

なぜ省エネ住宅は保険料が安くなるのか?

省エネ住宅は、通常の住宅に比べて、火災リスクが低いと見なされる傾向があります。主な理由としては、以下のようなものが挙げられます。

 火災リスクの低い建材: 高い断熱性能を持つ建材は、難燃性や不燃性のものが多く、火災が拡大しにくいとされています。

 高性能な設備: 住宅設備(空調設備や給湯器など)も省エネ性能の高いものが採用されるため、過熱や故障による火災リスクが低いと評価されます。

 管理意識の高さ: 高性能住宅を建てる方は、一般的に家のメンテナンスや管理に対する意識が高いと見なされ、火災リスクが低いと判断されることがあります。

これらの要素から、保険会社は省エネ住宅に対して、保険料の割引という形で優遇措置を設けているのです。

「省エネ住宅割引」の適用条件

火災保険の「省エネ住宅割引」を適用するには、いくつかの条件を満たす必要があります。割引率は保険会社によって異なりますが、一般的には以下のいずれかの条件を満たすことが求められます。

1. 長期優良住宅の認定を受けている

長期優良住宅とは、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられている住宅」として、国から認定を受けた住宅のことです。

 主な条件:

  劣化対策: 数世代にわたって住宅の構造躯体が使用できること。

  耐震性: 極めて稀に発生する地震に対し、大規模な修繕を要する程度の損壊を防止すること。

  省エネルギー性: 必要な断熱性能などの省エネルギー性能が確保されていること。

長期優良住宅に認定された建物は、その性能の高さを証明する「認定通知書」を提出することで、火災保険の割引が適用されます。

2. ZEH(ゼッチ)水準を満たしている

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは、消費エネルギーを実質ゼロ以下にする住宅のことです。

 主な条件:

  太陽光発電システムなどでエネルギーを創出すること。

  高い断熱性能を持つ外皮(壁や屋根、窓など)でエネルギー消費量を減らすこと。

  高効率の空調設備や給湯器などを採用すること。

ZEHの認定を受けている住宅も、保険会社の定める基準を満たすことで、火災保険料の割引対象となります。

3. 住宅性能評価書を取得している

住宅性能評価制度は、建物の性能を客観的に評価し、等級を証明するものです。

 主な条件:

  住宅性能評価書の「省エネルギー対策等級」が、高い等級(等級4など)と評価されていること。

  断熱等性能等級が高い等級と評価されていること。

これらの評価書を提出することで、割引が適用される場合があります。

賢く保険料を削減するためのポイント

省エネ住宅割引を最大限に活用し、賢く保険料を削減するためには、以下のポイントを押さえておきましょう。

1. 住宅を建てる段階で「性能評価」を意識する

 建築士や工務店に相談する: 家づくりの初期段階で、「長期優良住宅」や「ZEH」の認定を目指していることを伝えましょう。認定取得には、設計や使用する建材、設備の選定に専門的な知識が必要です。

 長期的なコストを考える: 高性能住宅は、建築費用が多少増えるかもしれませんが、補助金や住宅ローン減税、そして火災保険料の割引といったメリットを総合的に考えると、トータルのコストは安くなる可能性があります。

2. 複数の保険会社を比較する

 見積もりを取る: すべての保険会社が「省エネ住宅割引」を設けているわけではありません。複数の保険会社から見積もりを取り、割引制度の有無や割引率を比較検討しましょう。

3. 性能証明書を大切に保管する

 書類の提出: 割引の適用には、認定通知書や性能評価書といった証明書類の提出が必要です。大切に保管しておきましょう。

まとめ:省エネ住宅は「家計にも優しい」賢い選択

省エネ住宅は、地球環境に優しく、快適な暮らしを実現するだけでなく、保険料の割引という形で家計にも大きなメリットをもたらします。

 長期優良住宅やZEH、住宅性能評価書などを活用する。

 家づくりの初期段階で、建築士や工務店に割引適用を目指すことを相談する。

 複数の保険会社から見積もりを取り、割引制度の有無や割引率を比較する。

これらのポイントを押さえることで、あなたは環境にも家計にも優しい、賢い家づくりを実現できるでしょう。

イエシール / 家を建てようと思ったら、一級建築士と賢く家づくり

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